保険料金の「一時払い」と「全期前納払い」

保険料を全額支払う場合にも「一時払い」と「全期前納払い」の二通りがあります。保険契約時に保険料を全額支払うという一点においては、一時払いと前納は同じように見えますが基本的な内容はまったく異なります。まず、一時払いの場合は契約期間中に被保険者が死亡すれば死亡保険金が支払わ

れるだけですが、全期前納の場合は契約期間中に被保険者が死亡すると、死亡保険金と未経過の保険期間に相当する保険料も支払われます。つまり全期前納とは、契約者が支払うべき全期間分の保険料を受け取った保険会社は全期間の保険料を契約者から一担預かるというかたちをとり、経過年数に応じて保険料として取り崩していくというシステムなのです。

ですから、たとえば支払期間二〇年分の保険料を全期前納し、二年目で不測の事態が起きた場合、保険会社から死亡保険金と残り一八年分の保険料を返してもらえるということです。

一方、二〇年分の保険料を一時払いし、同じように二年目に不測の事態が起きた場合は、死亡保険金は支払われますが保険料は一切返してもらえません。それでは一時払いと全期前納どちらが得かと迷うところですが、残念ながら「こちらが得」といい切ることはできません。

状況に応じて判断していただくしかないのです。というのも、全期前納の場合、死亡保障なら死亡保障も得られ、払込期間内なら年数に応じて保険料も返金されます。さらに、全期前納は全保険期間の保険料を一括に支払うことですが、「前納」としてたとえば一〇年間の保険期間の保険料を五年分、一年分とある期間分をまとめて契約時に支払うということもできます。もちろん、払い込んだ期間に応じては、保険料が割安になるメリットもあります。

しかし、解約返戻金を見ると年数に応じた分しか戻ってきません。一方、一時払いは一時払終身保険なら三年目ぐらいから、養老保険なら二年目ぐらいからを目安に、支払った保険料以上のお金は返ってきます。以上、契約期間中に万が一の事態に陥ったときは全期前納払いのほうが有利ですが、どうしても解約せざるを得なくなった場合は、一時払いが有利になります。

いずれにしても、少しでも金銭的に余裕があるなら、全額を一括支払いできないにしても二、三年分の保険料をまとめて支払う前納を利用することをお勧めします。やはり、保険料に割引があるというメリットは魅力的です。たとえ何らかの理由で払込回数を変更したくなったら、契約期間中でも変更はできます。ただし、保険会社や商品によっては前納ができない場合もありますので、必ず保険会社に問い合わせてみてください。

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